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| Q1. | 患者さんの訴えで一番多いのは、「便に血が混ざっているのですが?」というものですその訴えは、「ただの痔だろうか?それとも?」と言い換えることができます |
| A1. | 便と混ざっていない鮮血がでた場合は痔からの出血の頻度が多いのですが直腸からの出血 の可能性もあります。基本的にこの両者を区することは困難です。ほとんどの人間は痔を持っています。ただ、症状が出るかでないかの差でしかありません。当然、痔持ちの方が直腸の病気にもなるというのも、めずらしくないことです。 痔があって、便の表面に 血が付着している「痔だろう・・・」と決め付けるのは危険なことです。また、便全体が赤ければ大腸(直腸より奥の)からの出血も考えなければなりません。下痢、腹痛、熱をともなったものならば大腸炎の可能性も高いでしょう。はっきりと下痢、腹痛、熱などが無いなければ、腫瘍からの出血か、それ以外の出血かが問題となります。したがって、大腸の精密検査が必要です。精密検査で、間違いの無い検査は大腸の内視鏡検査です。 すでに血便を見た方が便潜血反応をおこなうのは全くの無意味ですし、レントゲン検査も正確性の点でおすすめできません。内視鏡でしたら、見落とすことはまずありません。ご自分の体が発する危険信号を放って置く事は、内視鏡検査で発見、治療できる機会を失うことになりかねません。大腸肛門科の専門医に相談することがベストです。 |
| Q2. | 大腸内視鏡検査での訴えは「大腸内視鏡は苦しいと聞きましたが?」、「どのようにポリープを切除するのですか?」の2つが圧倒的に多いようです。 |
| A2. | 従来、大腸内視鏡はループをつくり内視鏡を押し込むようにして入れていました。これが、「大腸内視鏡は苦しい」と言われるようになった原因です。従来法とは、異なり内視鏡をループさせずに直線的に挿入するのが無痛の大腸内視鏡挿入法「軸保持短縮法」と呼ばれている方法です。苦痛を感じず、事故の危険の全くないものです。経験の豊富な専門医は「軸保持短縮法」で検査をおこなっているものです。問題なのは、内視鏡は医師側の技術が未熟ですと苦痛をともなうという点です。便潜血が陽性とでたら、大腸内視鏡の評判のよい専門医を探しましょう。大腸の内面を観察可能な大腸鏡を用いてポリープは切除されます。生検の器具やスネア(ワイヤでできた輪)を大腸鏡を通して先端へ送りこみ、電気メスを用いてポリープや小さな腫瘍を切除します。大腸のポリープを切除することにより、大腸ガンが生じる危険が低下します。この手術は外来または入院で行われます。 |
| Q3. | 痔の患者さんの訴えでは、「突然、肛門が腫れて痛い!外に豆のようないぼ痔を触れる?」「排便の後、便器が真っ赤だったんですが?」というものです。また、治療に関しては、やはり「手術が必要なのか?どうなのか?」「手術は痛いの?」ということが主体です。 |
| A3. | 突然、肛門が腫れて痛い!外に豆のようないぼ痔を触れる場合は血栓性外痔核炎が考えられます。治療は肛門に局所麻酔をした後に血栓除去術を行い、抗生剤と炎症止めのお薬、痔の軟膏が必要になります。10分ぐらいの処置で終了します。排便後の鮮血の原因は、痔からの出血の頻度が圧倒的に多いのですが、おおくの場合は軟膏治療ですむ場合がほとんどです。とりあえず、ほとんどの症状はこれでよくなるはずです。薬でもよくならない、薬をやめるとすぐ悪くなるのを繰り返す・・・・・という場合に
以下の治療法の中から適切なものを選びます。「薬の限界」を感じられたら早め(軽いうちに)に決断しましょう。それだけ、治療がシンプルになります(経験者談)。程度の軽い内痔(出血が主で時々しかとびださない。またはとびだすが簡単にもどる)には、注射療法(薬を内痔に注射して消滅させる)
、輪ゴム療法(輪ゴムで内痔をしばって消滅させる) 、内視鏡療法(内視鏡を使った輪ゴム療法)がよい適応となります。外来処置ですみますので入院の必要はありません。程度の重い内痔(常に出血し、とびだしたままでもどらない)には、根治手術が必要になります。根治手術には入院治療が必要です。 主に内視鏡療法(内視鏡を使った輪ゴム療法)にかんして、説明 しておきましょう。 輪ゴム療法は「マックギブニー法」といいます。もともと痔の外来治療を目的に開発されました。特殊な筒状の器具を使い内痔を輪ゴムで縛ります。内痔(痔核、いぼ痔、経度脱肛)が対象で、他の痔(外痔、内外痔核、硬くなった痔核、高度脱肛、切れ痔、痔ろう)は適応ではありません。当クリニックでは内視鏡を利用してこの輪ゴム療法を行っております。痛みに関しては、内痔の部分(粘膜部)には神経がありませんので、輪ゴムで縛っても痛みはありません。数日しますと縛られた痔核は壊死し脱落します。したがって手術による切除と近い効果があります。通常、麻酔は不要ですが、軽い麻酔を使うこともあります。外来で可能です。手術後の痛みや出血も非常に小さなものです。術後の安静も必要ありません。脱出する粘膜のたるみを縛りこみますので、「脱出の強い痔」にも効果があります(同じ非手術治療である、注射療法よりも大きな効果があります)しかし通常の手術に比べますと、数年しますと再発し易い傾向があります。「ある程度の再発率を納得して、簡単に治療をすましたい」という治療で、 次のような方 にお勧めです 。 まず、内痔の脱出が主な症状で外痔はないか小さい方 高齢で手術が体力的につらいという方 入院して手術受ける時間的余裕の無い方 そのほかにも 「肛門が熱っぽくて腫れている。激しい痛みがある」 ・・・・肛門周囲膿瘍かも。応急処置が必要です。明日にでも肛門科を受診してください。 「排便後、肛門の中がうずいて痛いし、出血する。」 ・・・・切れ痔が考えやすいですが・内痔が炎症を起こしたのかも。 「突然、肛門の奥が発作的に鋭く痛む。排便するとむしろ楽になる」 ・・・・特発性肛門痛かも 「お尻を強く拭きすぎて周りが痛い」 ・・・・肛門周囲炎かも と肛門の訴えは処置が必要となる場合が多く、自分でいろいろ考えないで、是非、大腸専門医の診察をうけることをお勧めします。 |