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ウィルス肝炎のよくあるご質問

Q

ウィルス肝炎とはどういう病気ですか?

A

色々な原因により肝臓組織の肝細胞が変性・壊死し炎症反応が起こった状態を言います。
炎症がウィルスによる場合はウィルス性肝炎、アルコールの場合はアルコール性肝炎、薬剤の場合は薬剤性肝炎、自己免疫の障害による場合は自己免疫性肝炎と呼びます。

Q

ウィルス性肝炎にはどの様な種類があるのですか?

A

肝炎ウィルスにはA型からE型まであります。A、C、E型はRNAウィルスでB、D型はDNAウィルスです。A型とE型は汚染された(ウィルスの附着している)食べ物や飲料水を摂取する事によって経口感染します。一方、B、C、D型は血液や体液を介して感染します。日本ではA、B、C型がほとんどでD型とE型は稀です。

Q

感染したらどの様な症状が出るのですか?

A

約2~6週間の潜伏期間の後、発病します。初期は吐き気、食欲不振、全身倦怠感、発熱など風邪の症状に似ているため風邪と間違われやすいです。尿が濃くなったり、便が白っぽくなったり、他人から白目が黄色いと指摘されて初めて病院を訪れるケースも少なくありません。

Q

感染してしまったらどうなるのですか?

A

A型とE型の場合の多くは一過性の感染、すなわち嵐が過ぎ去るのを待つが如く安静治療が必要です。一度かかったら二度とかかることはありません。現在ではA型肝炎ワクチンもありますのでご相談ください。成人発症のB、D型肝炎の場合は症状が劇的です。強い黄疸や倦怠感を認めます。ですが、慢性化することは少なく強い抗体を付けて治ります。問題はC型肝炎です。このウィルスは高率に慢性化しますので急性肝炎→慢性肝炎→肝硬変→肝臓癌とレールに載ってしまう場合があります。どんな場合でも早期発見、早期治療が大事です。同じ病気でも病状や病態によって治療が異なりますので、お気軽にご相談ください。

Q

どの様な治療があるのですか?

A

病状や病態によって治療が異なります。
また患者さんの血液検査の数値や画像診断結果でも治療方針が異なってきます。
グリチルリチン酸製剤の注射やウルソデオキシコール酸、漢方薬なども使われています。根本的にウィルスを排除する治療方法はインターフェロン(IFN)と言う方法です。数値や年齢、体力によっては誰もがインターフェロンを使えるわけではありませんし、使わなくても良い方もいます。

患者さんの状態に合わせて適切な治療方法をアドバイス出来ますのでご相談ください。
最近ではIFN+ラミブジン(B型肝炎)やDAAs(C型肝炎)の治療法が主流です。

患者さんご自身のウィルス肝炎の病態を分かりやすく説明するのは私たちの責任です。詳しくはご相談ください。

広尾タワークリニック 内科・消化器科・肝臓内科・乳腺、甲状腺外科 TEL:03-3498-6662 お問い合わせはこちら
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