乳腺・甲状腺外科

大学教授による、乳腺と甲状腺の専門的な治療を行っています。

当院の乳腺・甲状腺外科

広尾タワークリニックでは、東京慈恵会医科大学の教授による、乳腺と甲状腺の専門的な治療を行っております。
大学病院と連携しながら診療を進めていくため、例えば、最初に当院で診察や検査を受け、大学教授で手術を実施し(同じドクターが執刀します)、退院後はまた当院で診察や経過観察をしていくといったことが可能です。

大学病院はどうしても待ち時間が長く、場合によっては1回の診察を受けるために3時間も待たなければなりません。
当院にお越しいただくことで、待ち時間は短く、そして内容は大学病院と同等の治療を受けていただくことができます。

担当医師紹介

武山浩(たけやまひろし)
乳腺・甲状腺外科

略歴

昭和58年3月 東京慈恵会医科大学 卒業
昭和62年3月 東京慈恵会医科大学大学院 卒業
昭和62年11月 米国ハーバード大学医学部 リサーチフェロー
平成2年7月 聖路加国際病院 外科医員

資格、役職等

  • 東京慈恵会医科大学 外科講師
  • 東京慈恵会医科大学 乳腺内分泌外科 診療医長
  • 日本外科学会 認定医・指導医
  • 日本消化器外科学会 認定医
  • 日本消化器内視鏡学会 認定医
  • 日本乳癌学会 認定医・専門医・評議員
  • Membership of The Society of Surgical Oncology(SSO)
  • Membership of American Society of Clinical Oncology (ASCO)
  • Fellow of American College of Surgeon (ACS)

その他

平成6年10月 第1回東京慈恵会医科大学医師会 研究奨励賞
平成10年2月 平成9年度東京都医師会医学 研究奨励賞
平成13年4月 第101回日本外科学会総会 優秀演題賞

検診・検査のご案内

乳癌は、若くして発病することも多いため、こまめに検診を受けることが重要です。
また、甲状腺疾患は、「なんとなく体の調子が悪い」など、はっきりとした症状がないまま進行していくことも多いため、何か気になることがあった時はすぐに検査を受ける必要があります。
乳腺や甲状腺関係で何か気になるお悩みがありましたら、お気軽に当院へご相談ください。

※乳腺・甲状腺外科は、完全予約制となっております。

乳腺の病気

乳腺外来を受診される方の症状の90%は乳房内のしこりで来院されます。そのほかの症状としては痛み、乳頭からの分泌物な どです。当然のことですがほとんどの方は乳癌を御心配になって来院されますが、しこりの80%は良性のものであり経過観察で充分であるものがほとんどです。
乳腺の病気として頻度の多いものは良性では乳腺症、腺維腺腫、嚢胞症、膿瘍などがあり、悪性のものとしては乳癌、葉状腫瘍の一部、肉腫などがあります。このように乳腺の病気も多岐にわたるため、乳腺の診察としては、しこりが良性か悪性かを診断することが重要となります。
診断方法としては、触診、超音波検査(ECHO)、X線乳房撮影(MMG)、穿刺吸引細胞診(FNA)、などがあります。

ECHOは名前の示すように超音波を使用する検査で赤ちゃんの診断に使用もしているものです。人体には何ら影響を与えず、痛みもない無侵襲検査です。
MMGは放射線を使用し両側の乳房を撮影するものです。胸部レントゲン撮影と同等の放射線量と考えられています。乳房を左右、上下で圧迫し撮影しますので、圧迫による痛みを訴えられる方もいらっしゃいます。
ECHO、MMGではしこりの形状、辺縁がなだらかであるかみだれているか、内部が均一であるか、 石灰化と呼ぶカルシウムの沈着があるかどうか、などの点を中心に良、悪性の鑑別をします。

FNAはしこりに細い針を刺してしこりの細胞を採取する検査方法です。採取した細胞は専門の細胞スクリーナー、医師がそれぞれ判定し、class I,II, III, IV, Vの5段階に分類し良、悪性の鑑別をします。

これら触診、超音波検査、X線乳房撮影、穿刺吸引細胞診、で悪性が疑われた場合は、次に乳腺内での広がりの程度をチェックするため、CT, MRIを行います。
現在乳癌の治療法として腫瘍を中心として乳腺を部分的に切除し、残した乳腺に放射線を照射する、乳房部分切除術が多く施行されています。これらの検査はこの部分切除術を、癌が残らないように出来るかどうかを術前に推定するために必要な検査法です。
以上乳癌の診断手順の概要を述べましたが、最初に申しましたようにしこりのほとんどは良性のものです。
また万が一悪性であっても、乳癌は比較的予後が良い(治りやすい)ものであり、しこりが2cm以下のものであれば現在10人中7-8人は治るとされています。
もし乳腺にしこり、痛み、乳頭からの分泌物などの症状を自覚されましたら、1度専門医を受診されることをお勧めします。

甲状腺の病気

甲状腺は頚部の中央にあり、気管、食道の前面に位置し、気管とはくっついて存在しています。役割としては海草類に多く含まれているヨードを原料とし甲状腺ホルモンと呼ばれる物質を産生しています。
人体にはホルモンを産生、分泌している臓器がいくつかあり、それぞれ分泌する臓器の名前をとって卵巣ホルモン、副腎皮質ホルモン、脳下垂体ホルモンなどと呼ばれています。糖尿病の時に問題となるインシュリンもこれらホルモンの一種です。これらのホルモンはそれぞれ違う働きをして人体を調節、維持しています。
甲状腺ホルモンの働きは人体の新陳代謝を盛んにすることです。具体的には、冬の寒い時でも体温を一定に保つために、エネルギーをより多く燃やしたり、心臓を早く拍動させたりします。また便秘にならないように腸の動きを早めたり、神経の働きを活発にしたりします。つまり体を元気にする方向に働かせるホルモンです。

甲状腺の病気としては大きく分けてこのホルモンの分泌が異常となるものと、ホルモンの分泌は正常ですが、甲状腺にしこりができるものがあります。ホルモンの分泌が多くなった状態を甲状腺機能亢進症(バセドー病)と呼びます。この病気は自己免疫疾患の一種と考えられています。
症状としては、頻脈、発汗、下痢、イライラ、体重減少、眼突出などです。体が異常に元気になっているので睡眠も少なくても元気であることが多いようです。甲状腺は全体的にやや大きく、腫脹してきます。血液検査で甲状腺ホルモンの高値、自己抗体の存在があれば確定診断となります。
その他にコレステロール値減少、血糖値の上昇が認められる場合もあります。この状態とは逆にホルモンの分泌が少なくなった状態を甲状腺機能低下症(橋本病)と呼びます。この病気も自己免疫疾患の一種と考えられています。
症状としては亢進症の時とは逆で、元気がなくなります。精神的にも落ち込んだ状態が続くことがあり、うつ病と診断される場合もあります。確定診断は血液検査で甲状腺ホルモンの低値、自己抗体の存在となります。甲状腺は全体的にやや縮小し、硬くなります。これらの機能異常の病気は甲状腺に腫瘍(しこり)が合併していない場合は、お薬のみで治療可能です。投薬でうまくコントロールできない場合、放射線療法や外科的切除が考慮されることがあります。

甲状腺に腫瘍(しこり)がある場合は、良性、悪性の鑑別が必要となりますが、乳腺と同様に良性であることがほとんどです。診断方法としては、触診、超音波検査(ECHO)、Tl-Tcシンチグラム、穿刺吸引細胞診(FNA)などが使用されます。
Tl-Tcシンチグラムは放射線同位元素を使用した検査です。これらの検査で悪性が疑われた場合は気管、食道など周囲臓器への浸潤の有無、頚部リンパ節の腫脹の有無を確認するためCT検査を施行します。良性のしこりとしては濾胞腺腫、嚢胞、腺腫様甲状腺腺腫などがあります。悪性のものでは癌、悪性リンパ腫などが頻度として高くなります。
良性の腫瘍は経過観察で対処可能ですが、良性でも腫瘍が大きくなってきて気管、食道、神経などの圧迫症状を示すものが一部にあります。この場合は外科的処置を考慮することもあります。一般的に腫瘍の大きさが2-3cm以上となった場合が対象となります。悪性の場合は手術が治療法として第一選択とされています。
甲状腺の癌の80-90%を占める分化癌とよばれるものは、特徴として、予後が乳癌よりもさらに良いことが知られています。他の癌とやや違い、若い、女性にも発症することがありますので甲状腺にしこりがありましたら、御相談ください。

副甲状腺の病気

副甲状腺は通常甲状腺の両側に2個ずつ計4個存在します。その役割は副甲状腺ホルモン(PTH)と呼ばれる物質を分泌することです。
PTHは全身の骨に働き骨を一部破壊し骨中のカルシウムを血液中にいれる働きをしています。つまり血液のカルシウム濃度を上昇させる作用があります。血中カルシウムは心臓、腸、骨格筋などの筋肉の収縮に不可欠であるため、常に一定の範囲にあるように調整されています。正常より高い時は腎臓からのカルシウム排泄が促進されたり、PTHの分泌が抑制されます。逆に低い時はPTHが多く分泌されたり、腸管からの吸収が多くなり人体はカルシウム濃度を正常範囲に保とうとしています。
このカルシウムの調整をしている副甲状腺に腫瘍や腫脹ができるとPTHの産成、分泌が自律的に増加し、調整が効かなくなることがあります。

このような状態を副甲状腺機能亢進症と言います。この状態では骨の破壊が増大し、骨粗しょう症の進行や、さまざまな骨の骨折の危険性が生じます。
また血中カルシウムは正常値以上の高値となるため、腹部では胃潰瘍、膵炎、筋肉では痙攣等を生じる事態となり最悪の場合は不整脈などが多発し、心停止などの可能性も生ずることとなります。この事態は人体にとっては致命的であるため、体は腎臓からのカルシウムの排泄を増加させたり、血管の外にカルシウムを放出したりして極力血中カルシウムを低下させようとします。その結果、腎、尿管結石、膵臓、筋肉などのカルシウム沈着などが発生します。
以上のように副甲状腺機能亢進症による高カルシウム血症は悪循環となるため、腫瘍や腫脹の外科的摘出が治療の対象となります。血液検査で、PTH、カルシウムを測定することと、超音波検査で副甲状腺の腫脹が認められることで診断がつきます。

健康診断でカルシウムの高値が指摘されたり、年齢相応以上の骨密度の低下(骨粗しょう症)が常に指摘されている場合や、広範な腎、尿路結石がある場合は一度副甲状腺ホルモン(PTH)を測定してみることをお勧めします。

広尾タワークリニック 内科・消化器科・肝臓内科・乳腺、甲状腺外科 TEL:03-3498-6662 お問い合わせはこちら
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